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ピエモンテでのトリフ探し

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Tuber magnatum pico とは専門用語で珍重なキノコを意味します。一般的にはピエモンテの白トリフ を指します。トリフは土の下(4 cm−60cm の深さ)通常はオークの木やポプラ、シナノキ、ヤナギの 木の根の近くで生まれ育つ物です。 規則により、9月の 15 日から 1 月の 31 日までの間にのみこの貴重なトリフの収穫が許されていま す。幸運であれば。

Costigliole D’Asti (カステイリオーネ アステイ)というぶどう畑やヘーゼルナッツの木が生える Langhe(ランゲ)の丘の中心部とも言えるところに行ってきました。

日本から到着したばかりの山形県からの朗らかな 20 名ほどの団体のお客様を通訳ガイドとしてご案内 しました。 トリフの採取方法を見学するため、“ La casa del Trifulau”と呼ばれるトリフ取りの名人の家を訪ね ました。そこには Trifulau の(ピエモンテではトリフ取り専門家をこう呼びます。)ジョルジョさんと ナターレさんとその家族が私達を待っていてくれました。

私達は椅子に案内され,ナターレさんから、この地方の歴史と環境の特徴やこの地方の特産物、もち ろんトリフのことをベースとして話してくれました。特に笑いを誘ったのがトリフは催淫薬の効果があ ると説明された時でした。 それでは実際にトリフ取りの実践を見にいきましょう。
ナターレさんは 2 頭の人なつこいトリフ犬ビルバとデイアーナを紹介してくれ、今回はその 2 頭のうち のデイアーナがトリフ犬に抜擢されました。 杖をつきながらしっぽを振るトリフ犬のデイアーナと森に分け入って行きます。デイアーナはまず始め ににまわりを見回し、においを嗅ぎまわり土を掘り始めました…そしてついに発見!!!ジョルジョは 小さい杖を使い土を掘るのを助け白トリフを掘り出しました。一同はすぐさまその場に駆け寄り幸運 の驚愕のトリフ発見にお互いの顔を見回しました。 それは、白トリフ….香りは非常に強く(どんなワインがこれに合うのかととっさに考えてしまっ た。)美味しそうでありました。 デイアーナはご褒美のビスケットをもらい何とまたすぐに別のトリフを発見し、また一同が駆け寄っ た。もう時差は忘れてしまったようです。恍惚状態とアドレナリンの放出そしてフェロモン…ちなみに トリフからはフェロモンの成分が放出され犬やメス豚には良く分かるそうです。私達人間には残念な がら感じる事はできません。 それではまた新たな発見に戻りましょう。この後地元のサラミ、チーズ、ワイン そしてたっぷりの白 トリフの軽食が振る舞われました。ためらわずにこの神からの恵みを頂きましょう。 ナターレさんは一同がテーブルの側に来るのを待ちトリフを専用の削り機で削り始めました。フラッ シュの嵐が始まり、皆はこのトリフが雪の様に降る瞬間を一瞬も見逃したくない様子でした。そして トリフの注文の嵐も始まりました。ジョルジョさんは親切にも新鮮なままトリフを日本に持ち帰って もらうため 3 日後にグループが泊まるアグリツーリズモにその日に合わせて届けてくれると提案してく れました。確かに道中ずっとトリフを持ち歩くのは少し残念な事です。 何と感動的な午後だったでしょう。Trifulau に感謝をこめ挨拶をしたあとホテルに戻りました。 おやすみなさい。時差の眠気ももそろそろ戸を叩いてやってくる頃です。